氷室京介
ホッピー神山

さてなかなかいいアルバムです。メモブルまでちょっとパンチが効いたのが少なかったので嬉しかったです。でも氷室さん的にはあまりこのアルバムはお好きじゃないようなのです。というのも、前のアルバムが目標であったＢＯΦＷＹを超える為の一つの指標である「ミリオン突破」をやらかしてしまったので目標を失ってぼんやりとしていたらしいのです。


そのせいか作詞はとうとう松井五郎さんだけとなりました。歌詞カードも紙一枚だけにすますという実に愛想もない仕上げです（泣）


自分の事で恐縮なんですが、最悪な状況で作った作品というのは自分からみて評価が悪くあっても、他者からみれば意外といいという評価を頂けることが結構あります。それを氷室さんと照らし合わせるのは非常に失礼なのですが、俺はこのアルバムは結構いい仕上げになってると思います。ギリギリの状況で作り上げたものはそれなりのものとして出来上がると自分は思ってる方なので。さあそんなことはいいとして中身をみましょう（笑）


氷室さんの一つの癖としてあるのがシングルで出したビート系の曲をアルバムの最初に持ってきます（笑）


例　１ｓｔ＝ＡＮＧＥＬ、３ｒｄ＝ＣＲＩＭＥ　ＯＦ　ＬＯＶＥ、４ｔｈ＝ＫＩＳＳ　ＭＥ・・・今回はＶＩＲＧＩＮ　ＢＥＡＴです。前から見ていれば気付くものですがここらへんで俺は気付きました（笑）


サウンド的にはかなり初期に比べれば断然とよくなりましたし、曲調としては色々とバラエティに富んでます。３・５のようなヘヴィなものから８のＰＯＰな曲。（ですけど気持ち的に楽しくなる曲なのでお勧めです。）


１０はブルースを思いっきりきかせているので「渋いぜ！」と高校時代に思いました＞若さがないぞ、俺！＞だって氷室さんの叫び声に惚れたし。


ラスト「ＴＲＵＥ　ＢＥＬＩＥＶＥＲ」のバラードは歌詞をかみ締めながらお聴きください。すごい切ない曲です。それ以上は言えません。